こんにちは。プロ人事です。
今回は就職活動において、学生がなぜ「合同説明会に参加しても意味がない」と感じるのかについてご紹介します。
先輩学生から実際にインタビューを行い、実際に合同説明会に参加した体験談も豊富にご用意しましたので、参加に悩んでいる学生の皆様はぜひご覧ください。
なぜ 合同説明会に参加しても「意味がない」と感じるのか?
突然ですが、学生の皆様がこの記事に辿り着いたのは、「合同説明会 意味がない」と検索し、ヒットしたからではないでしょうか?
それほどまでに「合同説明会に意味がない」と感じてしまっているのだから、それ相応の理由があることでしょう。
さらに、弊社は人材採用を主な業務内容にしている身であり、毎年合同説明会の時期が近づくと「合同説明会 意味がない」と感じている学生が一定数いることを存じています。だからこそ、ここに辿り着いた学生の皆様へ向けてこの記事を執筆しました。
「合同説明会に参加して意味がない」と感じてしまう理由2つ
パターン1:実際に合同説明会に行ってみて、「合同説明会に参加しても意味がない」と感じたから
パターン2:合同説明会に行く前に「合同説明会に参加しても意味がない」と聞いたから
学生の皆さんがこのように考えてしまう理由としては、この2つのうちのどちらかのパターンではないでしょうか。
結論から言えば、合同説明会は「絶対に行ったほうがいい」と強く薦める人もいれば、「たしかに行く意味はあまりないかもな」と考える人もいて、その答えは人によって異なります。
さらに、「絶対に行ったほうがいい」人であったにもかかわらず、合同説明会でうまく立ち回れなかったために結局、得られるものがなく、「合同説明会に参加しても意味がない」と感じてしまった学生もいるということです。
ただし、この点は振る舞いや対応は臨機応変に行わないといけない場合もあり、経験値も必要になってくるので難しいところではあります。
とはいえ、実際にこの記事を見ている人の一部は「合同説明会にまだ行ったことがない」人もいるだろうし、行ってみたけど、いまいちうまくできなかった人がいるでしょう。
そこで、プロ人事では先輩学生に合同説明会に参加した時の体験談をインタビューしました。
失敗談やなぜ意味がなかったのか?どうしたら良かったのか?
赤裸々に彼らの本音を聞くことができたので、皆さんにご紹介していきます!
「合同説明会に参加する意味がない理由①」
志望業界が決まっているが、ブースに出展している企業が少なかった
志望業界や志望企業がはっきりとしている場合は、合同説明会に参加しても意味がないと感じる方は多いのではないでしょうか。
例えば、司法業界や戦略系コンサル業界等の専門的な業界を志望している場合は、就活としては意味がないかもしれません。しかし、意味がないから行かないと決めつけてしまうのは大変もったいないです。
理由としては、合同説明会に参加することは業界研究をするうえで効果的だからです。
合同説明会において、多くの企業の実施する内容は、広く浅く、その会社が属する業界・職種、事業内の触り程度に留まりますが、まず話を聞いてみて、そこから興味・関心を抱いた競合他社企業や関連業界企業のブースや説明会に足を運ぶことをお勧めします。
そこで知りえた業界情報や企業の担当者へ質問した内容を本番の面接の場面で、活用することで志望度の高い企業へ伝えることで、より志望動機に厚みがでるでしょう。
一方で、業界研究も入念に実施し理解が終わっているという方も、合同説明会に参加しても意味がないと感じる学生は一定数いるのではないでしょうか。
このケースでも、合同説明会で回ったブースの企業の担当者にその企業からみた、クライアントの担当に求めていることや課題をヒアリングした上で自信が考えた解決策や入社後にやりたいことを伝えたり、志望業界の現場の社員に実際に聞いた業界の特徴や企業の特性についての内容を伝えることで、他の就活生とは異なった側面での受け答えが可能になると思います。
このように、合同説明会へ参加することで就活本番でも活用できる”活きた情報”を効果的に入手することができます。
なんとなく意味がないのでは?と感じている皆様にも、自身が納得するまで質問する形で合同説明会を使いこなしてほしいと、プロの人事たる我々は感じています。
「合同説明会に参加する意味がない理由②」
合同説明会に出展している会社のレベルが低いと感じる
合同説明会では、大手企業から中小企業まで、幅広い企業が参加する傾向があるため、自身が志望しているレベルの企業が参加しておらず意味がないと感じる方も一定数いらっしゃるかもしれません。
しかし、近年は売り手市場が加速していることから人気企業も人材獲得難であり、合同説明会へ積極的に参加する姿勢を見せています。
例えば総合商社の伊藤忠商事やニトリ、味の素、ソニー等のメーカー系企業等のいわゆる人気企業と呼ばれるクラスの企業も普通に参加しています。
参加している企業のレベルが低いと決めつけるのは非常にもったいないです!
まずは出展企業の一覧をのぞいてみることから始めてみましょう。
「合同説明会に参加する意味がない理由③」
短い時間の説明では入社したいという実感がわかない
合同説明会に参加し、各企業のブースを回り話を聞くと各企業の説明時間が短く「説明を聞いても意味がない」そのように感じることがあるかもしれません。
その大きな要因としては、大多数の企業が限られた時間の中で同じような内容のプレゼンテーションを行う傾向があるため、就活生の皆様にとっては合同説明会に参加した際に得られる情報が少なく、興味を引きにくいと感じることがあると思います。
また、合同説明会での説明時間が限られているため、企業は会社概要や福利厚生といった広く浅い情報を提供せざるを得ないのも実情です。
質疑応答の場面でも、就活生から受ける質問が一般的なものに限られてしまうことも、企業側から本質を引き出すのが難しいことも影響している可能性があります。
そのような時は、むしろ「人事に直接質問できる良い機会機会だ!」と捉え、就活本番の面接で受け答えができるくらい自ら直接人事に質問していきましょう。
積極的に発言していき、合同説明会を使いこなしていくことが就活の成功につながります。
「合同説明会に参加する意味がない理由④」
どこの会社もいいことばかり言うので疑ってしまう
合同説明会に参加し、各企業のブースを回り話を聞くと各企業の説明をする担当者が同じようにいいことばかり言うため、つい聞き飽きたと思っていませんか?
しかし、その程度の理解だと、就活本番で迎える面接が不安であり、人気企業になればなるほど他の就活生のレベルも高い為、中々太刀打ちすることは厳しいかもしれません。
そのような場合は、合同説明会という貴重な機会を活用し「もっと違いがわかるレベルにまで知りつくそう!」と前向きな姿勢で望んでいただきたいと思います。
また、合同説明会に参加している企業も限られた時間の中で自社の魅力やビジョンをより就活生の皆様に正確に伝えようとするため、どうしても似たようなを良いことを伝えがちで、各企業の独自性や特色が見えにくくなっているように感じてしまうかもしれません。
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など、具体的な言葉で伝えられずありきたりな内容になってしまうのも1つの原因ではないでしょうか。
そのような時でも、そもそも、合同説明会に参加する目的は何だったのか?何か今後の就活に活用できることはないか?
と常に考え、主体的な姿勢で何か1つ学びになることを見つけていくと意味のある時間にすることができますよ。
「合同説明会に参加する意味がない理由⑤」
会場が遠く、移動時間や交通費を無駄に感じてしまう
合同説明会に参加しようといきこんでいざ会場を調べてみると、場所が遠くて移動時間が無駄と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに多くの合同説明会の会場は、駅から離れた場所で開催する傾向があり、移動時間はかかります。
しかし、合同説明会では普段は出会えない企業担当者と直接対話することで、企業の魅力や実際に現場で働く社員の姿勢を感じ取ることができる非常に貴重な機会です。
それでも、移動時間が無駄と感じる方は自宅または大学近くで開催されている場所を探すか、バスをはじめとした公共交通機関もあるので様々な移動手段を検討し是非合同説明会に参加していただきたいと我々専門家としては願っています。
普段の生活であれば出会えない人に会うチャンスを得ることができる。それだけ参加する価値は、高いと思います。
「合同説明会に参加する意味がない理由⑥」
周りの就活生が全員同じに見えて気持ち悪い
合同説明会に参加すると、「周りの就活生が全部同じに見えて気持ち悪い」そのような印象を受けるかもしれません。
合同説明会会場で同じ格好や容姿をした学生が溢れかえっていたりと、皆とまったく同じで世間や企業の歯車のように感じたりと疑問を感じる機会も多いのが実情です。
しかし、大学の入学式や卒業式、学校のイベントの光景を思い出してみてください。
冷静に考えると多くの学生がスーツで参加していて、学生時代の入学式や卒業式のほうが皆同じだったのではなかったでしょうか?
「周りの就活生が全部同じに見えて気持ち悪い。」
そのようにどうしても違和感を感じてしまう方は、就職活動や合同説明会も、入学式と同様と考えてみると参加のハードルが下がるのではないでしょうか。
また、そんな時こそ、そもそも合同説明会に参加する目的は何なのか?何か今後に活かせそうなことはないか?
一度立ち止まって考えた上で、答えが見つかったら前向きな姿勢に切り替えて参加を検討してみましょう。
一同に企多種多様な方々が集まり、しかも「直接、人事担当や社会人と話せる場があるのが合同説明会」です。こんなに多くの企業の社会人と話せる機会も、実は社会に出てからは中々ないかもしれません。
学生だからこそ参加できる合同説明会の場を大いに活用していきましょう。
「合同説明会に参加する意味がない理由⑦」
そもそも、就活そのものが意味がないのでは?
本サイトをご覧いただいている学生の皆様の中には、「そもそも就活そのものが意味がない」そのように感じている方々ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。
確かにそれは人によっては正解かもしれません。またそう感じてしまうあなたの考えは何一つ間違いとは言えません。
就活をしなくても、楽しい人生を送れたり、なりたい自分になれるひとがいるのも事実です。
もし本当に挑戦したい物事があり、その手段が就活でないのであれば、あえて就活をしないで人生を送る選択肢もあります。
しかし、就活をしないと入れない会社や慣れない立場、実現できないことがあるのも事実です。
その世界を見るだけでも、就活をする意義があると我々は考えています。
そして、今後自身が歩む社会人生活を送るうえで必ずプラスになることはあります。
実際に、筆者は立て続けに面接でお祈りされてしまい、悔しい思いや涙を1人で流すことが多々ありました。
しかし、内定式直前に会社から内定をいただくことができ、積み上げた努力が全て報われた感覚になったことを今でも思い出せます。
社会人になった今でもつらい出来事は多々ありますが、この経験が心のお守りとして私の中に生き続けています。
こんなに多くの企業の社会人と話せる機会も、実は社会に出てからは中々ないかもしれません。
プロ人事では採用のプロとして、また社会人としての先輩として、就活に悩む学生の皆さんに寄り添い、これからも併走していきます。
この記事をご覧になっている皆さんには、今だからこそできる物事として、就活を前向きに挑戦していただければ嬉しいです。
本当に合同説明会の参加は『意味がない』のか?
ここまで先輩学生からのインタビューと、それに伴うプロ人事の見解をご紹介しました。
その上で、結局のところ本当に合同説明会が『意味がない』のか?
そのように問われると、プロ人事の結論としては、一部の人にとっては「本当に合同説明会は意味がない」が、ほとんどの学生にとっては合同説明会は意味はある、と考えています。
とはいえ、つらく長い道のりである就活の中で「こんなもの何の意味もない!」と言いたくなる気持ちは分かります。
実際に、合同説明会に参加したから内定が出るものでもないので、直接目に見えた効果はあまりないと感じてしまうのはやむを得ないでしょう。
しかし、実際に合同説明会に向けて立ち回り方をしっかりと考えて、戦略的・積極的に行動していくことができれば、これほどまでに効率的に就職活動を進めることができる手法は実は少ないとも言えます。
ただし、効率的に就職活動ができるからといって、あまり準備せずに会場に行くのは考えものです。
いざ到着したら会場の広さや企業担当者をはじめとした社会人相手に圧倒され、周囲の本格的に取り組んでいる就活生を遠巻きに見て「ロボットみたいになりたくない」と思い、適当な会社の話を聞いて終わってしまっては、残念ながら「合同説明会は意味がない」と思ってしまっても仕方ないでしょう。
せっかく、いろいろな企業が集まり、しかも「直接、人事担当や社会人と話せる場があるのが合同説明会」なのです。
合同説明会を極めることが、その先にある面接をはじめとした選考の対策へのレベルアップも可能です。
合同説明会の使い方は無限大と言っても良いでしょう。
学生だから参加できる貴重な機会と捉え、前向きに合同説明会を活用してみてください。
“合同説明会トレンド” では、この他にも合同説明会の参加に役立つ情報を発信しています。
ぜひ他の記事もご覧いただき、合同説明会の運用に役立てていただけると嬉しいです!