こんにちは。プロ人事です。
学生の皆さん、合同説明会に参加するかどうか悩んでいませんか。
人が多いし、真面目に見えるよう服装を選ぶのも面倒で、するべきことと言えば企業ブースで話を聞くだけ。「合同説明会に行っても意味がないのでは」。そう考える学生は多いかもしれません。
現に、合同説明会に参加する意味を考える学生は、下記の2つのパターンのどちらかに当てはまります。
1:実際に合同説明会に行って、「合同説明会に参加する意味がない」と感じたから
2:合同説明会に行く前に「合同説明会に参加する意味がない」と聞いたから
実際に合同説明会に行き、うまく立ち回れなくて「合同説明会に参加する意味がない」と感じた学生が、他の学生に「合同同説明会に行く意味はなかった」と話すこともあるでしょう。
合同説明会での立ち回り方、人事への対応は臨機応変に行う必要があります。
参加回数を重ねることでコツを掴めるため、一度の参加で意味のあるなしを答えるのは難しいかもしれません。
友人や家族に相談をしても「絶対に行ったほうがいい」と強く薦める方もいれば、「たしかに行く意味はあまりないかも」と考える方もいます。
本記事は、就職活動を終えた先輩学生に聞いた「合同説明会に参加した体験談」から、合同説明会に参加する意味がないと感じた理由と、プロ人事が勧める”合説活用術”を紹介します。
合同説明会に行く意味がないのでは、と考えている方は必見です。

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「合同説明会に参加する意味がない」と感じる理由7つと”合説活用方法”
ここからは、先輩学生が「合同説明会に参加する意味がない」と感じた7つの理由と、意味がないと感じた理由をもとに、合同説明会の活用方法を紹介します。
以下、本記事で紹介する「合同説明会に参加する意味がない」と感じる理由7つです。
- 志望業界が決まっている
- 出展している企業のレベルが低い
- 短時間の説明で入社したいと思えない
- どこの企業もいいことばかり言うので疑ってしまう
- 会場が遠い。移動時間や交通費がもったいない
- 周りの就活生が全員同じに見えて気持ち悪い
- そもそも、就活そのものが意味がないのでは?
最後には合説活用術を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
まず、「合同説明会に参加する意味がない」と感じる理由7つを詳しく説明します。
「合同説明会に参加する意味がない」理由①:志望業界が決まっているから
志望業界や志望企業が決まっている場合、合同説明会に参加する意味がないと感じる方は多いです。
司法業界や戦略系コンサル業界など、専門的な業界を志望している場合、他の業界の話を聞く意味がないかもしれません。
しかし、合同説明会は業界研究に効果的です。
企業の担当者から聞いた業界情報、質問内容は面接に活用できます。
志望度の高い企業に「合同説明会で情報を得た・担当者と話した」と伝えるのもOK。
より志望動機に厚みが出るでしょう。
一方、「業界研究は入念にした、理解できたから、参加の意味がない」と思う方もいるでしょう。
業界研究を終えているからこそ、誰よりも深く、面接で役に立つ内容を質問できるのです。
合同説明会では、志望する業界・企業が学生に求めていることや課題をヒアリングできます。聞いた内容をもとに、課題の解決策や入社後にやりたいことを伝えたりも可能です。
「志望の業界で働く社員に直接聞いた、業界の特徴や企業の特性」を知れると、面接の際、他の就活生とは異なる側面で受け答えができるようになります。
このように、合同説明会へ参加すると、就活本番で”活用できる情報”を入手できます。
「合同説明会に参加する意味がない」理由②:出展している企業のレベルが低い
「出展している企業のレベルが低いから、合同説明会に行く意味がない」と考えるのは調査不足です。
近年は売り手市場が加速し、人気がある大手企業でも人材獲得難です。合同説明会へ積極的に参加する姿勢を見せています。
総合商社の伊藤忠商事、ニトリ、味の素、ソニーなどのメーカー系企業。
大手企業・人気企業も普通に参加しています。
大手企業から中小企業まで幅広い企業が出展しています。「自身が志望するレベルの企業が参加していない」ことはあるかもしれませんが「出展企業のレベルが低い」わけではありません。
まずは、参加する合同説明会のサイトに記載されている出展企業一覧を見てみましょう。
「合同説明会に参加する意味がない」理由③:短時間の説明で入社したいと思えない
合同説明会で各企業のブースを回って話を聞くと、プレゼン時間が短く、内容も広く浅いことに気が付くでしょう。そのため、「説明を聞いても意味がない」と感じる方がいるのかもしれません。
プレゼンがそうなってしまう理由を挙げると、合同説明会では説明に使える時間が限られています。そのため、会社概要や福利厚生など、基本的な情報を中心に伝えざるを得ません。結果、多くの企業が同じようなプレゼンになるのです。
就活生にとって、得られる情報が少ない、興味を持てない場だと感じて当然です。
とはいえ、自身が欲しい情報を得られないからと言って、合同説明会自体を否定するのは非常にもったいない。
「人事に直接質問できる良い機会だ!」と捉え、就活本番の面接と同じくらい、人事に質問してみましょう。
積極的に質問・発言し、合同説明会を使いこなすことが就活の成功につながります。
「合同説明会に参加する意味がない」理由④:どこの会社もいいことばかり言うので疑ってしまう
理由③とつながる内容ですが、合同説明会ではプレゼン時間が限られています。
どの企業も限られた時間で、自社の魅力やビジョンを正確に伝えようとするため、似たようなを良いことを伝えがち。各企業の独自性や特色が感じられないかもしれません。
だからと言って「どこの企業も同じだ」と、聞き飽きたそぶりを見せたり、メモを取らずに話を聞いていると「その程度の学生」だと認識されてしまいます。
人気企業になればなるほど他の就活生のレベルも高くなります。「その程度の学生」だと、志望企業から内定をもらうのは厳しいかもしれません。
「どの企業も同じ良いことばかり言うから疑ってしまう」と思考を止めるのではなく、合同説明会を「人事と直接話せる貴重な機会」だと捉えてみませんか。
「違いがわかるレベルにまで知りつくして、就活に活用しよう!」と、前向きな姿勢で望むことをおすすめします。
「合同説明会に参加する意味がない」理由⑤:会場が遠い。移動時間や交通費がもったいない
「合同説明会に参加しよう」と会場を調べると、思っていたより遠い場所での開催で、移動時間や交通費がもったいないと感じ、参加を悩む方もいるでしょう。
確かに、合同説明会の多くは駅から離れた会場で開催する傾向があります。会場の最寄り駅も街の中心地とは言い難いです。
「移動時間や交通費がもったいないから行かない」のであれば、自宅や大学の近くで開催されている場所を探してみてください。会場と会場最寄り駅を結ぶバスが出ることもあります。
合同説明会は、普段は出会えない企業担当者と直接会話ができます。企業の魅力を実際に働く社員から直接聞けて、質問もでき、社会人の働く姿勢を間近で見られる、非常に貴重な機会です。
普段出会えない人に会うチャンスを得られる。それだけで、参加する価値はかなり高いですよ。
「合同説明会に参加する意味がない」理由⑥:周りの就活生が全員同じに見えて気持ち悪い
合同説明会に参加すると、「周りの就活生が全部同じに見えて気持ち悪い」と感じるかもしれません。
合同説明会会場に訪れる方は、皆同じようなスーツと髪型をしているので「ロボットか?」と思ってしまうこともあるでしょう。皆が同じ服装、髪型で没個性的であることを望まれる、就職活動。
自分が世間や企業の歯車のように思えたり、否定された気持ちになったり、そもそもスーツを着るべきなのか、など就活自体に疑問を感じる機会も多いのが実情です。
しかし、大学の入学式や卒業式、学校のイベントの光景を思い出してみてください。
多くの学生がスーツで参加していたのでは。学生時代の入学式や卒業式のほうが、皆同じだったのではなかったでしょうか?
どうしても「周りの就活生が全部同じに見えて気持ち悪い」と、違和感を覚えてしまう方は、「入学式も就職活動も合同説明会も一緒」だと考えてみると、参加のハードルが下がるのではないでしょうか。
就職活動に疑問を持てるのは、周りに流されるだけではなく、自分の頭で考えられる証拠です。
改めて、合同説明会に参加する目的は何か?今後に活かせそうなことはないか?考えてみるとよいでしょう。
一度立ち止まり、考え、答えが見つかったら参加をしてみましょう。
多種多様な企業が一堂に会し、「人事担当や社会人と話せるのが合同説明会」です。
バラバラの企業で働く社会人が同じ日に同じ場所に集まる場所自体、職種にもよりますが、社会に出てから滅多にありません。学生と話す場はもっと少ないでしょう。
学生だからこそ参加できる合同説明会の場を大いに活用していきましょう。
「合同説明会に参加する意味がない」理由⑦:そもそも、就活そのものが意味がないのでは?
本サイトをご覧いただいている学生の皆様の中には、「そもそも就活の意味がない」と感じている方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
人によっては正解の考え方かもしれません。そして、そう感じたあなたの心は何一つ間違っていません。
就活をしなくても、楽しい人生を送れたり、なりたい自分になれる人がいるのも事実です。
もし本当に挑戦したい物事があり、その手段に就活がふさわしくないのであれば、就職をしない選択肢もあります。
しかし、就活をしないと入れない会社やなれない立場、実現できない仕事があるのも事実です。
その立場・世界を見るだけでも、就活をする意義があると我々は考えています。
社会人生活を送るうえで、プラスになる、役に立つことが必ずあります。
実際に、筆者は立て続けに面接でお祈りされてしまい、悔しい思いや涙を1人で流すことが多々ありました。
しかし、内定式直前に内定をいただけて、積み上げた努力が全て報われた感覚になったことを今でも思い出せます。
社会人になった今でもつらい出来事は多々ありますが、この経験が心のお守りとして私の中に生き続けています。
プロ人事では採用のプロとして、社会人としての先輩として、就活に悩む学生の皆さんに寄り添い、併走していきます。
この記事をご覧になっている皆さんには、今だからこそできる物事として、前向きに就活へ挑戦していただければ嬉しいです。
プロ人事が勧める「合説活用術」5つ
本記事で紹介した「合説活用術」をまとめました。
- 業界研究のために情報を集める
- 就活本番で”活用できる情報”を入手する
- 人事になんでも質問する
- 大手企業・人気企業とのつながりを作る
- 社会人が働く姿を見てモチベーションを上げる
合同説明会活用方法の参考になれば幸いです。
本当に、合同説明会は「意味がない」のか
ここまで、合同説明会に参加する意味がないのか、合同説明会の活用方法を中心に紹介しました。
改めて、「合同説明会は意味がないのかどうか」についてプロ人事が出す結論は、一部の人には「本当に合同説明会は意味がない」が、ほとんどの学生は「合同説明会に参加する意味がある」です。
とはいえ、つらく長い就活で「合同説明会に何の意味もない!」と言いたくなる気持ちは分かります。合同説明会に参加したから内定が出るものでもないので、直接目に見えた効果はないと感じるのはやむを得ないでしょう。
しかし、合同説明会での立ち回りを事前に考え、戦略的・積極的な行動ができれば、「これほどまでに効率的な就職活動」は他にはないと言えます。
大手企業から中小企業まで、規模も業界も様々な企業が集まり、「その企業で本当に働いている人事と直接話せる場」が合同説明会です。
合同説明会の活用術も紹介しましたが、紹介した以外にも使い方は無限大です。合同説明会の先にある、選考対策のレベルアップにも活用できます。
合同説明会は、学生しか参加できない貴重な機会です。前向きな気持ちで合同説明会に参加しましょう。
“合同説明会トレンド” では、この他にも合同説明会の参加に役立つ情報を発信しています。
ぜひ他の記事もご覧いただき、合同説明会の運用に役立てていただけると嬉しいです!