こんにちは。プロ人事です。
今回は合同説明会に参加する学生に向けて、持っていくべきおすすめの持ち物をご紹介します。
今後の就活に向けて必須になるマストアイテムから、持っていくと便利なお助けアイテム、さらにはそれぞれの選び方まで採用のプロである人事の目線からご紹介します。
合同説明会に初めて参加する方も、何回か参加して慣れてきた方もこの記事を読んで参考にしてみてくださいね。
必須のアイテムは2つに分けられる
合同説明会に参加するにあたり、必須のアイテムは上の画像のように大きく2つに分けられます。
具体的に何が当てはまるのか、それぞれの項目に分けて詳しく見ていきましょう。
① 内容を記録・保管するもの
ボールペン、ノートをはじめとした筆記用具と、資料を入れる鞄、クリアファイルなどが当てはまります。
合同説明会では複数の企業が一つの会場に集まって採用に関わる説明会を行うことから、説明会に参加した企業の情報をまとめて整理できるものが必要です。
また、企業によってその場で一次選考が始まる場合もあるため、応募書類を記入できるボールペンと、予定を確認できる紙のスケジュール帳はマストアイテムとして持っていきましょう。
② 清潔感を維持するもの
ハンカチ・ティッシュや汗拭きシート、予備のストッキングなどが当てはまります。
合同説明会では参加した学生を人事が第一印象をもとに選考を進めているため、清潔感を維持できるアイテムは必須です。
会場に入る前に身だしなみを整えることは重要ですが、万が一のトラブルや補修に備えて清潔感を保てるアイテムは鞄に入れておきましょう。
また、新型コロナウイルスをはじめとした感染症の予防のため、会場によってはマスク着用が求められる場合もあります。
会場に到着したらすぐに着用できるようマスクを持ち歩いたり、感染症を予防できる除菌アイテムもあわせて持っておくことをおすすめします。
【必須!】合同説明会で持っていくべき持ち物
ここからはいよいよ、合同説明会に参加するにあたって必ず持っていって欲しいアイテムを具体的にご紹介します。
先ほどお話した2つの項目に沿ってお伝えしますので、ぜひ活用してください。
① 内容を記録・保管するもの編
(1) 黒色のボールペン (2本または替芯)
最も重要なのは筆記具、特に黒色のボールペンです。
ビジネスの世界では、書類には黒のボールペンで記入することが原則のため、今のうちにボールペンでの記入を癖づけしておくことをおすすめします。
インクの種類は普段使っていて書きやすいもので構いませんが、熱や摩擦で消えるインクのタイプは個人のメモ書きの範囲で使用し、企業に提出する書類では記入しないようにしましょう。
熱や摩擦で消えてしまうことから、重要な内容が書類からなくなってしまうことを防ぐためです。
また、ここでポイントとなるのは必ず予備のボールペンを持っておくことです。
使っていくうちに予期せぬ時点でインク切れを起こした際、スムーズに落ち着いて対応することができます。
替芯が交換できるタイプのものは、替芯を常に鞄に忍ばせておくようにしましょう。
筆者は荷物をなるべく減らしたい派だったため、4色を自由に選べるタイプのボールペンを全て黒色にして対応していました。
(2) 紙タイプのスケジュール帳
合同説明会では、選考フローを発表する企業もあります。
スムーズにスケジュールを確認できるよう、紙タイプのスケジュール帳を持っていきましょう。
プロ人事では、レフィルを自分が使いやすいようにカスタマイズができることから、システム手帳型のスケジュール帳をおすすめしています。
ノートがついているものであれば説明会の内容をメモ書きし、選考スケジュールと一緒にまとめて確認することができます。
また、ポケットつきのレフィルを用意すれば、企業からいただいた名刺を折らずに保管することも可能です。
スマートフォンのアプリでスケジュールを管理しても良いの?
結論からお伝えすると、プロ人事側としてはあまりおすすめをしていません。
理由としては以下の通りです。
① 説明会中はスマートフォンを鞄またはポケットの中に閉まっていることから、すぐに確認を取ることが難しい。
② スマートフォンの充電は温存しておきたい。
③ 紙タイプのスケジュール帳であれば、選考フローを説明会中にすぐ記録することができる。
スマートフォンの取り扱いについては別段落で記載しますので、ぜひ確認してください。
(3) クリアファイル
合同説明会では、出展している企業から多くの資料やチラシが配布されます。
これらを折らずに収納できるよう、A4サイズのクリアファイルを用意しておきましょう。
複数のポケットがついたブックタイプや、複数の仕切りがついているタイプのものを用意しておくと参加した企業や書類の種類ごとに分類することが可能です。
書類を整理し、保管するクセをつけておくと就職活動の対策も円滑に進めることができます。
② 清潔感を維持するもの編
(1) ハンカチ・ポケットティッシュ
清潔感を維持するためにはマストアイテムです。
手を洗った後に拭く、鼻をかむ、汚れたところを拭き取るなど、多岐に渡って使えます。
ハンカチは布・タオルをはじめとした生地のタイプは問いませんが、清潔感が第一です。
くしゃくしゃにならないよう、布タイプのものは事前にアイロンをかけてしわを取り、畳んで保管し、持ち歩きましょう。
使い終わったら必ず洗濯し、シミになった部分は事前に手洗いをすると汚れがよく落ちます。
ポケットティッシュはポーチつきのケースに入れておくと、中にウェットティッシュや身だしなみを整えるアイテムを収納できて便利です。
社会人は清潔感を維持するのは必須条件です。
普段の通学を含め、日頃から必ず持ち歩けるよう今から習慣づけておきましょう。
(2) 予備のマスク、ストッキング
感染症対策のため。会場では多くの人が集まることから、説明会によってはマスク着用を求められる可能性もあります。
マスクの紐が切れる・口の部分が汚れた場合に備えて、予備も合わせて用意しておきましょう。
また、ストッキングにおいては女性限定にはなりますが、思わぬ場所・タイミングで伝線してしまうこともあります。
思わぬトラブルに遭うと焦ってしまうので、必ずもう1枚ストッキングの予備を用意しておくことをおすすめします。
筆者も満員電車での移動中に気づかずストッキングをひっかけ、電線してしまい慌ててしまったことがありました。
(3) 汗拭きシート、制汗剤 (夏季に参加する場合)
夏季開催または気温が高い日に参加する際は、移動中や会場で汗をかきます。
その際にスーツやYシャツに汗染みができたり、汗の匂いが残ると清潔感を著しく損なってしまいます。
清潔感を維持するためにも、必ず汗拭きシートまたは制汗剤を用意しておきましょう。
制汗剤を使用する際は企業担当者や他の参加者に不快感を与えないよう香りが強すぎないものを選び、使う際も一度に多量に使わないよう心がけましょう。
特に大きな会場は空調が十分に効いていないことがあるため、こまめに汗を拭いて制汗剤を使用することをお勧めします。
【おすすめ】合同説明会で役立つ便利な持ち物
この章では、合同説明会の参加にあたり、持っていくと役に立つ持ち物をご紹介します。
(1) モバイルバッテリー
スマートフォンの充電をするのに使います。
2024年現在、合同説明会の参加登録、会場への入場はスマートフォンの専用アプリからQRコードを読み取る手法を取っています。充電を維持できるよう、万が一に備えて持って行くと安心です。
当日使用する際に電源がなくならないよう、モバイルバッテリーを持ち歩く際は説明会の前日にしっかりと充電しておきましょう。大容量タイプのものだと、充電する回数を減らすことができます。
また、充電コードが内蔵されているタイプのものであれば荷物を減らすことにもつながります。
自分が使用しているスマートフォンや、用途にあわせたタイプのモバイルバッテリーを選びましょう。
(2) 交通系ICカード
会場への移動時に使用します。
多くの合同説明会は駅またはバス停からのアクセスが良い場所で開催されますが、その分当日は最寄りの会場から発着する公共交通機関の利用者が非常に多くなります。
スムーズに移動できるよう、事前に金額を十分にチャージした交通系ICカードを用意しておくことをおすすめします。
なお、普段の通学で公共交通機関を使わず、交通系ICカードを持っていない方は、事前に帰りの電車の切符を購入しておくか、小銭を用意しておくと便利です。
実際に過去に合同説明会に参加した先輩からは、「帰りの電車に乗る切符を購入するのに30分以上待った」という声も聞かれました。
(3) 折りたたみ傘
移動中天気が急に崩れて濡れないように、折りたたみ傘を用意しておきましょう。
また、内側がタオル生地になっている折りたたみ傘のケースを用意しておくと、鞄の中に濡れたままの折りたたみ傘を入れても書類や他の荷物を濡らさず収納することができます。
ケースは小さなビニール袋でも代用可能ですので、そちらも併せて用意しておきましょう。
学生から「当日朝から雨が降っていた場合は長傘を使用して良いか」と質問を多くいただきます。
長傘を持っていっても差し障りはないですが、会場では傘入れの数に限りがあることからプロ人事では折りたたみ傘を使用するようおすすめをしています。
(4) 靴擦れ予防アイテム (絆創膏、塗り薬など)
スーツでは革靴(男性の場合)またはパンプス(女性の場合)を履いて移動します。
慣れない靴かつ素材が硬いものだと歩いているうちに靴擦れをしてしまい、痛みから説明会に集中できなかったという声もありました。
靴擦れが起きた際に備えて、絆創膏や塗り薬などのケアアイテムを持っておくと、痛みを緩和できるため安心です。
絆創膏の場合は靴擦れだけでなく切り傷・擦り傷にも対処できます。
そのため、ポーチまたは鞄のポケットの中に数枚用意しておきましょう。
(5) 現金
交通系ICカードのチャージや、会場内の売店での購入に使用します。
特に会場内の売店では支払いが現金のみだったため、飲み物を買うことができなかったという先輩の声が聞かれました。
また、QRコード決済が使えなくてもスマートフォンの充電が切れた際にも現金で購入できたという声もあるため、往復の交通費+1,000円前後用意しておくことをおすすめします。
当日の会場までバスで行く場合かつ、交通系ICカードを持っていない場合は小銭もあわせて持っておくと
両替の手間が省けて便利です。
(6) 携帯ホコリ取りブラシ
スーツは濃紺・黒など濃い色が多いため、ホコリが目立ちます。
ホコリがついていると清潔感がない印象を与えるため、すぐに取り除けるようポケットに入れておくと安心です。
使用する際はホコリが大量にスーツにつかないよう、定められた向きに沿ってかけるようにしましょう。
スーツの生地を傷めないよう、優しく動かすことも大切です。
(7) 染み抜きシート
時間潰しに立ち寄ったカフェまたは飲食店でスーツやYシャツを汚してしまった際に使えます。
こぼした食品およびスーツ・Yシャツの生地によっては使用できない可能性があるため、取り扱い説明書をよく読んで使用するようにしてください。
また、染み抜きシートはあくまで応急処置のため帰宅後は手洗いをするか、クリーニングに出してきちんとスーツのメンテナンスを行うことを心がけましょう。
染み抜きシートはドラッグストアの洗濯またはトラベルコーナーで購入することができます。
(8) 持ち歩きサイズのヘアワックス・リップクリーム、化粧直しのポーチ
髪型が崩れてしまった際に整えられるよう持ち歩いておくことをおすすめします。
リップクリームは会場が乾燥している際、唇が荒れてしまったケアに使用します。
また、女性の場合はメイクが崩れてしまった際に備えて、リップやアイシャドウなど普段使用している化粧直しのコスメを入れたポーチを用意しておくと安心です。
肌荒れを起こさないよう、普段から使用しているものをお直し用で持ち歩いておくと安心です。
ワックス・コスメによっては持ち歩き用のサイズで販売しているものもあるため、そちらも活用してみましょう。
(9) 除菌スプレー・シート
合同説明会では多くの参加者が来場することから、感染症対策で使用します。
2020年の新型コロナウイルスの流行語、多くの種類の除菌スプレー・シートが販売されているため自分の体質や用途に合わせて選びましょう。
筆者は肌が弱いことから、保湿ができるハンドクリームタイプのものを使用しています。
荷物を入れる鞄の選び方
ここまでは合同説明会に参加するにあたり、必要な持ち物を紹介しました。
次に必要なのは、これらを収納する際に使用する鞄です。
通学やプライベートでも使用する鞄ですが、合同説明会ではいくつかのポイントを抑えて選ばなくてはいけません。この章ではそれらのポイントについて詳しくご説明するので、ぜひ参考にしてください。
基本の鞄の形
合同説明会に持っていく鞄の形は、以下のポイントを抑えることが重要です。
① 黒色のベーシックなリクルートバックまたはビジネスバッグ。 (女性はトートバッグも可。)
② A4サイズ以上が収納できる。
③ 床に置いた際に自立する。
④ 水や汚れに強い撥水加工がついている。
⑤ ブランドのロゴや形が一目でわかる、華美なものは避ける。
リュックはおすすめできない
荷物が多く入り、両手が空くリュックは便利です。通学でも使う学生は多いですが、合同説明会に参加する際は以下の観点からおすすめをしていません。
① リュックそのものがカジュアルな形のため、ビジネスの場である合同説明会にそぐわない。
② 説明会での着席時、椅子の背もたれに立てかけてしまうと倒れて他の学生や企業の担当者に迷惑をかけてしまう。
③ 説明会のブース移動時に背中に背負ってしまうと、他の参加者にぶつかってしまう。
TPOを守る、他の人に迷惑をかけないのは社会人としての基本です。
リュックを使用する際は通学またはプライベートの場で使用することをおすすめします。
社会人になってからも使えるものを選ぶのも可能
就活への参加を機に、社会人になってからも使えるタイプのビジネスバッグを選ぶことも可能です。
一部または全体に本革が使用されている、タブレット・PCが収納できるポケットがついているタイプのものが代表的です。
女性であれば黒だけでなく、ベージュやグレーなど華美でない色味を選ぶのも良いでしょう。
ただし、志望業界・企業によってはリクルートバックを使用することが望ましい場合もあります。
志望している業界・企業の雰囲気を事前によく調べて、その場所に適したドレスコードに従うようにしましょう。
ポーチやバックインバックを活用するのもおすすめ
どんなに良い鞄を持っていても、中が整理整頓されておらず必要なものがすぐに取り出せないのはあまりいただけません。
鞄の中身を日頃からきちんと整理整頓しておきましょう。
細かい物はポーチやバックインバックを活用しておくこともおすすめです。
なお、最近ではスムーズに整理整頓できるよう、PC・タブレットを収納できるスペースが確保されていたり、細かい小物を仕分けできるポケットが充実しているタイプの鞄もあります。
スマートフォンの取り扱い
生活に欠かせないスマートフォンですが、合同説明会をはじめとしたビジネスの場では使い方に配慮する必要があります。
ここでは合同説明会の参加にあたり、スマートフォンの取り扱いについてお伝えします。
メモ書きやスケジュール帳代わりには使用しない
会場への入場やブースへの参加登録の際はスマートフォンの専用アプリからQRコードを読み取ります。
それ以外の場所ではポケットまたは鞄の中にしまい、メモの記入やスケジュール帳の代わりとして見るのは控えましょう。
企業の人事からの説明時にスマートフォンを閲覧したり、メモを取ることは失礼と取られ、悪印象を与えてしまうリスクがあるからです。
また、通知が説明会中になってしまうと他の参加者に迷惑になります。
会場への入場前にはマナーモードに設定し、通知音がならないように配慮しましょう。
ポケットまたは鞄の中にしまうタイミング
プロ人事では、ブースへの参加登録を済ませ、着席した時点でしまうことをすすめています。
プロ人事では合同説明会のブース運営の業務も担当していることから、多くの学生の様子を見てきました。
その中でよく見かけたのは、企業のブースに着席し、説明会が開催されている待ち時間にスマートフォンを見てしまう学生がいました。しかし、人事側の印象としては少しいただけないと懸念をしています。
逆に、人事が好印象を持ったのは、説明会の待ち時間に椅子の上に置いてある会社案内・説明資料に目を通している学生でした。
よく学生から「勝手に置いてある資料を見ても良いか」と心配する声をよく聞きます。
しかし、人事側としては「テストではないので、志望する企業の事前情報として見ておくとかえって学生の印象が良くなる」と考えています。
合同説明会では多くの学生が一箇所に集まることから、参加中の第一印象が重要となります。
その第一印象を少しでも上げるためにも、「待ち時間はスマートフォンではなく会社案内・説明資料に目を通す」ことを実践していただけると嬉しいです。
備えあれば憂いなし。万全の準備で合同説明会に備えよう
ことわざにも「備えあれば憂いなし」とある通り、事前に持ち物を用意しておけばスムーズに合同説明会に参加することができます。
また、この記事でお伝えした持ち物の多くは、社会人になってからも使えるものを多く選びました。今から持ち歩く習慣をつけて、ビジネスライフにも対応できるようにしていきましょう。
“合同説明会トレンド” では、この他にも合同説明会の参加に役立つ情報を発信しています。
ぜひ他の記事もご覧いただき、合同説明会の運用に役立てていただけると嬉しいです!