こんにちは。プロ人事です。
合同説明会の出展にかかる費用は、安いものではありません。
どのような合同説明会であるか、地域や時期、オプションの有無、ノベルティの有無により異なりますが、出展料だけで30万円以上、上限は何百万円単位の世界です。
企業の規模により、「何百万円」の価値は異なるでしょう。とはいえ、どの企業も、せっかくお金も時間もかけて出展するのだから、失敗したくない、成果を得たい気持ちは変わらないはず。
本記事は、合同説明会への出展を考えている企業、出展を決めてこれから準備を始める「合説初心者」企業に向けて、やりがちな失敗5つと、失敗しないためにできる戦略を紹介します。
ここでの「合同説明会の失敗」は、「求める成果を得られなかった」の一つ手前。「合同説明会の運営が上手くいかなかった」部分に焦点を当てて解説するので、自社出展時に活かしてみてください。

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合同説明会初心者がやりがちな失敗5つ
合同説明会初心者がやりがちな失敗は以下の5つです。
- プロジェクターやマイクがない
- ブースの装飾がなさすぎる
- 一人で行かされて、何をすれば良いかわからず座っているだけ
- 周りの真似をして呼び込んでみたものの、断られて心が折れた
- 長く話そうとする
それぞれを簡単に紹介します。
失敗①:プロジェクターやマイクがない
プロジェクターやマイクがないと、なにもできません。
仕事をするのにガラケーしか持っていない、美容師なのにキッチンバサミで髪の毛をカットしようとしているような、「無理ではないけれどいい結果にはならないよね」の状況です。
合同説明会では、自社のブースに座ってくれた学生に対し、プロジェクターで自社のプレゼン資料を映しながら、資料の内容を説明します。
もしプロジェクターがなければ、ノートパソコンの小さい画面を学生に見せることになります。
マイクがなければ、隣のブースはマイクを使って説明しているので、大きな地声で対抗するしかないでしょう。
学生は見づらく、聞き取りづらくなり、「なんだかこの会社は良くなさそうだ」と、その後の工程に進みたい気持ちを削ぐかもしれません。
合同説明会での「盛り上がっている感」も出にくいため、立ち寄ってくれる学生も少なくなるでしょう。
次のステップに進みたい、と考えてくれる学生を増やすためには、プロジェクターとマイクは必須アイテムです。
失敗②:ブースの装飾がなさすぎる
ブースは、合同説明会の主催会社にもより異なりますが、「面積」を借りるものです。
何も用意をしなければ、地面と、隣のブースとの区切りのみがある状態です。なにもない白い壁に向かって学生を座らせる寂しい風景になるでしょう。
とはいえ、派手にすれば学生が来る、と決まっているわけでもありません。
合同説明会の会場では、「かっこいい・かわいい・手の込んだブース」ではなく、知名度の低い企業でも、立ち見が出るほど多くの学生を呼んでいる場面に遭遇します。
このことから、ブースに手間と予算をかけすぎなくてもよいですが、真っ白すぎるのもよくありません。
最低限、寂しくない程度の装飾は行いましょう。
失敗③:一人で行かされて、何をすれば良いかわからず座っているだけ
合同説明会は大まかに言えば、準備時間も含めて朝から夕方まで開催されています。
その間、通りすがる学生を呼び込んだり、自社の説明をしたり、次のステップに進んでもらうよう促したり、話をしたり、やるべき業務が多くあります。
トイレに行く、ご飯を食べる、少し休憩することを考えると、一人での運営は不可能と言えるでしょう。
「一人で行かされる」というのが大きな失敗です。2、3人確保して、合同説明会に臨みましょう。
「何をすれば良いかわからず座っているだけ」もよくある失敗です。
もしかしたら、上司から「自社の説明してインターンに進ませればいいから」くらいの粒度で指示をされたかもしれません。ですが、前述した通り、合同説明会での業務は多岐にわたります。
また、学生に話を聞いてもらうためには「呼び込み」も欠かせません。
そのことを知らずに参加してしまうと、ただぼんやり座りながら、夕方まで過ごすことになり、時間を無駄にするでしょう。
合同説明会に行く前に、自分を含めた2、3名を確保すること、そしてどのような業務をする必要があるのかを知り、イメージトレーニングもしておくと安心です。
失敗④:周りの真似をして呼び込んでみたものの、断られて心が折れた
前項でもお伝えした通り、学生に座ってもらうためには呼び込む必要があります。
初めて合同説明会に参加し、周りの様子を見て、「こうやってやるんだ」と学んで実践をしたものの、断られすぎて心が折れる、というのもよくある失敗です。
誰もが通る道だと言ってもいいでしょう。
声をかけたからと言って、必ず座ってもらえるものではありません。
工夫を凝らした文言で呼び込みをしても、「座ってみない?」のたった一言に負けることもあります。
その場の状況や流れ、雰囲気により成功率は変わります。
そのため、「呼び込みをしたけれど心が折れたので、もうしない」ではなく、「そういうもの」だと認識をすると良いでしょう。
とはいえ、実際にやってみてから、断られるのが苦手、呼び込みも苦手、知らない人と話すのは自分には向いていなかった、など分かることもあります。
向いていなくても頑張らざるを得ない場面もありますが、可能であれば、向いている、好きな人に任せられるといいですね
楽しくできる、苦ではない人がやる方が、自然な笑顔も生まれて成功率も上がるでしょう。
失敗⑤:長く話そうとする
呼び込みに成功し、学生と話すことができたハイレベルな企業によくある失敗は、長く話そうとすることです。
どうでもいい大人のどうでもいい話を聞きたい学生は存在しません。説教やどうでもいいアドバイスはNGです。
大人でもそうでしょう。
尊敬する上司のアドバイスであれば大人しく聞くけれど、良く知らない上長や、ただ年が上の人に何か言われても聞き流し、「なんか嫌だったな」と思うことがあるのではないでしょうか。
ひとつの例ですが、呼び込みに成功し座ってもらえたら、何を勉強しているか、どの業界を志望しているかを聞いてみましょう。
まずは一言二言で様子を見て、そこから会話を続けてみることをおすすめします。
余計な説教やアドバイスに時間を取るのではなく、例えば「困っていることがないか」と聞いてみたり、「その業界だったら……」のように、その学生に役に立つであろう話をしてあげましょう。

失敗しないための戦略を紹介
ここからは、失敗しないため、失敗を防ぐための戦略を紹介します。
失敗しないための戦略①:多くの学生にアプローチをする
「長く話そうとする」と被る部分がありますが、対面で直接話す機会だからと言って、じっくりしゃべる戦略はやめましょう。
これまで、中途採用の選考でブッチされたり、いい人が来なかったり、そういった採用の失敗から、合同説明会で学生と長く話したいと考える心情は理解できます。
しかし、そういった人事の気持ちとは逆に、学生の志望意欲は低い状態です。
「なんとなく来ている」層が大半を占めています。合同説明会は「学生の志望意欲を高める場」だと認識しましょう。
もちろん、その中でも志望意欲が高く、自社の話が聞きたくて合同説明会に足を運んでくれた学生や、その場ですごく高い興味関心を持ってくれる学生が現れる可能性もあります。
そういった場合にじっくりと話をするための、「お話専用人事」を用意するのも戦略のひとつです。
会場外に連れ出して、お茶でも飲みながら話をするのもナシではないといえば、ナシではありません。
ただ、合同説明会の本質は、「多くの学生と出会う」ことです。
出会って、次のステップに進んで、選考に進み採用する、最初のステップが合同説明会です。
前述の通り、合同説明会に足を運ぶ学生の大半は意欲が低いです。
意欲の低い学生の中から意欲の高い学生を探すより、意欲を高めてあげる方が簡単とも言えます。
今意欲の高い学生に気を取られて、これから意欲が高まる将来有望な学生との出会いを見逃す可能性もあるでしょう。
合同説明会の意義を考えると、一人の学生に時間をかけるのではなく、多くの学生にたくさんのアプローチをする方法をおすすめします。
失敗しないための戦略②:合同説明会には人当たりのいい人を呼んでみる
採用に関する業務は人事が行うものですが、「合同説明会には」、人当たりのいい別部署の人を呼んでみるのもひとつの手段です。
と言うと「営業を連れて行けばいい?」と思うかもしれませんが、「単純に営業を連れて行くのはナシ」です。
自社のプレゼンは上手にできるかもしれませんが、呼び込みが向いていなかったり、学生に高圧的な面があったり、営業だから向いているとは限りません。
人事でも営業でなくても、「人当たりのいい人」「学生と仲良くなれそうな人」を選ぶのがポイントです。
その際に、ブースに入る人数は最大でも3名程度にしましょう。
それ以上の人数になると、圧力が出て学生が座りにくくなります。
もし、人当たりが良くて学生と仲良くなれそうな人を連れて行って、ブースを飾り、呼び込みもして、長話もしていないのに、求める成果が得られなかったら、根本的な間違いやミスをしている可能性が高いです。
そういった場合は、採用代行・合同説明会のプロである「プロ人事」にご相談ください。改善点を見つけるサポートはもちろん、まるっとお任せいただくことも可能です。まずはこちらからお気軽にお問い合わせください。

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学生に座ってもらえる・自分の企業を志望してくれる学生に出会える、有意義な合同説明会にしましょう!

編集後記
合同説明会初心者のよくある失敗を紹介してきました。
とくに最後の方に記載した、「人当たりが良くて学生と仲良くなれそうな人」が「合同説明会に向いている」場合、かなり合同説明会の才能がある人でしょう。
もしそのような人材が社内にいない場合、「プロ人事」を活用してください。人当たりが良く、学生と仲良くなれて、さらに数字で結果を残すメンバーが揃っています。合同説明会にお悩み、課題を持つ方はぜひ一度お問い合わせくださいね。
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ぜひ他の記事もご覧いただき、合同説明会の運用に役立てていただけると嬉しいです!